これを溺愛だとは認めない!

気が付くと、すっかり中身が少なくなったバナナジュース。


「たま!ジュースお代わりいるか……?」


風先輩はなんてタイミングで、気を使ってくれるのだろう。


「あ、お願いいたします……」

「何飲む?」

「同じので……」


私のドリンクを頼み、怖い顔で雅達を見ている風先輩。

髪型がイカついから、ヤバい筋の人に見える。


いつも笑顔なのに、虫の居所でも悪いのだろうか。そう思った瞬間だった__