これを溺愛だとは認めない!

トイレに完全に籠り始めた瞬間、乱暴にノックされ体がビクリと震えた。


誰かトイレ待ちだろうか__と考えた瞬間。


「たま!腹でも痛えのか!?
咲も来たから、皆で喋るぞ!!」


そう、叫んでいるのは風先輩。

咲先輩が来た!?

ち、ちょっと、待って!!!


咲先輩に腹痛でトイレに篭っているなんて、思われたくない__


そんな思いから、勢い良く扉を開く。


私が勢い良く開けた扉に、頭をぶつけた風先輩。


「あ、ごめんなさい……」

「いや、腹治ったのならそれで良し!」


て、腹痛でトイレに篭っていたいって流れにしないで下さい!!