これを溺愛だとは認めない!

入ってきたのは雅を中心とした四人グループ。

感じたのは恐怖心__


風先輩と仲良くしている事を雅は良く思っていない。


それくらいは、鈍い私でも理解出来た。


風先輩と普通に接したいと思うのに、手が震えて声が出ない。


「ち、ちょっとトイレ……に」


震えた声でそれだけ伝えると、席を立ち上がりトイレに向かう。


雅の姿が見えなくなると、少しだけど気が楽になった。

このまま、ここに篭っていたい。