これを溺愛だとは認めない!

肝心の俺はイケメンのままに見えるが、気のせいだろうか。


せっかく髪まで切ったのに最悪だ__


でも、まあ、仕方がない。


学校に着く前に、咲にメッセージを送る。


〖新しい髪型見て欲しいから、校門で待っていて!〗

〖本当に坊主にしたの?〗

〖ああ……〗


学校に着いたら、校門でボーッとしている咲の前でヘルメットを取る。


「これ、どうよ」

「頭の形が良いから似合うね。
なんか、さ。ギャングっぽい……」

「少しは不細工になったかな?」

「うーん……。
残念だけど、かっこいい……」