これを溺愛だとは認めない!

………………。


これは、ヤバい。


「な、なぁ!たまって彼氏にするならどんな男が理想よ?」

「へっ!?」


たまは本気で悩んだような表情を浮かべた後に、唇を開いた。


「や、優しい人かな?」


だ、駄目だ__

俺は今まで、一度も優しいなんて言われた事が無い。


でも、たまの為なら優しくなろう。


「他には、タイプとか有るか?
見た目はイケメンがいいよな!?」


女はイケメンが好き。これだけは、自信が有る。

なのに__



「イケメンは緊張するから……、落ち付かないイメージですね。

性格が合えば……、良いかな……」