これを溺愛だとは認めない!

授業は真面目に受けなきゃダメですよ……


頭の中で、たまの可愛い声がリピートされ妄想が膨らんで行く。


『私は、真面目に授業を受ける人が好きです!!』

『風先輩が真面目に授業受けたら素敵です……』

『授業ちゃんと受ける風先輩最高!!!』


頭の中で、たまが俺を褒め称え始めた。


顔は緩みっぱなしで、教室に全力疾走をする。


どうにか、教室に着くと席に座り楽な体制を取った。


しかし、問題が簡単過ぎてつまらない。


サボりたい衝動に駆られながらも、授業を受けた。