これを溺愛だとは認めない!

何で、何処に居るかすら教えてくれなかったのだろう__

そんな疑問に胸を痛めながら、たまの元に向かい走る。



「たま!お前、何処に居たんだ?」

「お手洗いにいってました……」


たまの唇から出た、想像すらしなかった言葉に胸を撫で下ろす。


「なんだ!トイレか!!」


だよな。

たまは女の子だから、トイレに居るなんて言い辛いはずだ。


たまが、居場所を言えなかった理由が分かりホッと胸を撫で下ろす。