これを溺愛だとは認めない!

椅子に座り、最近の俺に付いて考える。


なんていうか情緒不安定なのかも知れない。


突然走り回りたくなるくらい嬉しくなったり、落ち込んだりと感情を振り回されている気がする。


窓から見える景色を眺める。


ああ、此処からたまの教室が見えたら幸せなのに__


「何で、見えねーんだよ!!」

「ちょっと、授業中に大声出してどうしたの?」


話し掛けて来たのは、一時期一緒に居た女子生徒。

別に、嫌いになった訳じゃない__


ただ、話す価値も感じられない。


「……」

「て、何?風、私の事無視?」

「……」

「一体どうしたの?私の事、嫌いになった!?」