着いた場所は学校から出て少し先に有る、空き家。


今の状況は疑問だらけ。

でも、今は息を整える事で精一杯だ。


「走るの気持ちいいよね?」

「は、は……い」

「て、環さんって体力ないね。本当に、女子高生?」

「そ……うで……す」

「じゃあ、そこに座って!」


咲先輩が指先した場所に有るのは、アンティークな感じの椅子。


体を休める為に従い息を整えた。


何故か、空き家に入って言った咲先輩。

空き家から出て来たかと思うと、その手にハサミと鏡。