そして海が見えなくなり、洸から貰った封筒をそっと開く。すると、中から出て来たのは、私がキレイだと言った薔薇の蕾のデザイン画だった。 洸はずっと、覚えていてくれたんだ。 ──連絡先も家も知っている。冬になったら会える。分かっているのに、どうしようもなく別れが惜しい。 この時は、これが洸と会える最後になるなんて、私はほんの少しも想像していなかった。