「皆さんはご飯派ですか?パン派ですか?」

「ご飯も好きだけど、やっぱりパンかしら」とイヅナ。

「イヅナの家で食ってからは断然ご飯派だな!」とレオナード。

「パンだよ」とヴィンセント。

「パンの方が食べ慣れてるから、パンかな」とアレン。

「ご飯」とチターゼ。

「パンだね」とギルベルト。

「ご飯に決まってんだろ」とツヤ。

「パンかしら」とチェルシー。

「パンの方が好きかな」とエイモン。

「ありがとうございます!」

質問した新人が満足そうに微笑み、イヅナたちは顔を見合わせる。任務に関することで質問は来ないのか、誰もがそう言いたげな目で見つめ合い、ニコニコする新人に目を向ける。

「えっと……他に質問はある?答えられることなら答えるよ」

エイモンが空気を何とかしようと新人に笑いかける。しかし、その笑顔は先ほどの意味不明な質問のせいで引き攣っていた。

「はい!質問いいですか?」

今まで黙っていた三人目の新人が手を挙げ、次こそはまともな質問が来るとみんな期待する。