「愛奈ちゃんっ……!昼休みだよ!」

「……え!?昼休み!?」

「え、あ、うん……昼休みだよ?」

い、いつのまに……。

「あ、さては、先輩のこと考えてた?」

「え?か、考えてないよっ……!」

「本当に〜?」

「ほ、本当だよ!」

「本当かなぁ……あ、先輩だ」

「え……!」

「ほら、あそこ」

「ほ、本当だ……」

「さすが先輩、周りに沢山人が集まってるね」

先輩の周りにはー…もちろん綺麗な女の人も。女の私でも見惚れてしまうような。

「あ、こっちに来てる」

ードクン、ドクン

心臓の動きが大きく、激しくなる。

「迎えに来たよ」

「きゃあ〜!」

「え、先輩あいつのことが好きなの⁉︎」

「でも先輩誰にも本気にならないって……」