「ああ、ずっとお前に触れていたい……」 「リュウちゃん……」 キスマークをつけられただけだったけど、慣れないことが続いて、ミサはぐったりしてしまった。 彼女の華奢な身体を彼が抱きかかえると、部屋へと運ばれ、乱れた着物の上に横たえられる。 (私、流されすぎかも……リュウちゃんは有名人さんなに……) そっと近くにあった着物をかけられた。 「ああ、もっと優しくしたいのに……俺は」 畳の上で眠りに就こうとしたミサの耳に、そんな言葉が届いた。 彼の本当の想いを知る夏祭りまで、残り数日だった。