和服御曹司で俳優な幼馴染に、絶対溺愛されてます


(まずい、声を我慢しなきゃ)

 ミサは両手で口を覆った。
 だというのに、彼女の首筋を彼の唇が這うものだから、身体が快感に打ち震えた。

「……あっ……」

 思わず声が漏れ出てしまう。

(声、聴こえてないよね……)

 心配するミサをよそに、なぜだか気をよくしたリュウセイが、障子の向こうに声をかける。

「ああ、置いておいてくれ」

 そうしてやっと、使用人が立ち去ることになった。その時、リュウセイがミサの肌を強く吸った。

(――まだ使用人さん、近くにいるのに……)

「……だめっ……!」

 快感まじりの悲鳴を上げてしまって、羞恥で全身が熱を帯びていく。

「……使用人に聴こえたかな?」

「あぅ……あっ……!」

 それが一番嫌だったのに――。

「ああ、それにしても、ミサ、声が可愛いな」

「やっ、リュウちゃん、そんなこと言わないで……!」