和服御曹司で俳優な幼馴染に、絶対溺愛されてます

 すぐに離れた後、彼の顔がまた近づいてくる。
 そっとリュウセイの唇が、ミサの唇に再び触れた。

「リュウ……ちゃん」

 口づけられている間に、ミサはリュウセイの大きな体に抱き寄せられる。

「ミサ……」

 彼の手が、彼女の背から腰を大きく撫でた。
 男性経験のないミサの身体が、夜だと言うのに火照っていく。

「あっ……」

 口づけが深くなっていき、舌が絡み合う。
 淫乱な水音は、潮騒にかき消されていった。
 風が吹いて、ミサの長い髪を揺らす。

(どうしよう、リュウちゃんにキスされてる……)

 だんだんミサの身体から力が抜けていく。
 リュウセイが支えているので、腰が砕けて倒れることはなかった。
 どんどん身体が密着し合う。

「ん……リュウちゃ……」