そんな雨の日の男の子とは会えないまま終わり、私は修平君とデートを重ねた。

年が明けても答えを焦らしに焦らし、4回目のデートにしてようやく答えを出した。

「あの、よろしくお願いします」

「はい、こちらこそ、大事にするね」

それから月日が過ぎ3年生となり新しいクラスは気持ちが一新し新鮮な気分になる。

麻央とも引き続き同じクラスで嬉しい。

「彼氏とは順調?ラブラブ?」

「うーん。ラブラブなのはラブラブなんだけど…」

「なになに?」

「愛が重い」

「なにそれ!?」

また麻央に爆笑された。

年上の修平君は凄い優しくて私の事を大事にしてくれる。ただ、本当に愛が重い。

「ねえ…」

「なに?」

「大好き!」

「ありがとう」

「凄い亜依子の事大好き!亜依子は俺の事好き?」

「あ、う、うん、好き」

「修平大好きって言って」

「修平大好き」

「俺も亜依子大好き!亜依子は?」

これがエンドレスに続く。ほんと終わりなき旅。

バカップルが好きな人には良いと思う。

イチャイチャが好きな私でもこれが毎回続くと正直しんどい。

「ねぇ、俺の事好き?」

「うん」

「ほんとに?」

「うん」

「好きって言って」

「好き」

「俺に好きって言ってって言わせないで!」

あー!めんどくせぇぇぇぇぇ!!!

あまりにも

「俺の事好き?」

って聞かれ過ぎて好きと答えるも

(私って本当に好きなのかな?)

そんな風に考えるようになっちまったじゃねぇか!

21歳だろ!私よりも4歳も年上だろ!

なに私に甘えまくってんだよ!

たまには私にも甘えさせろ!

私だってたまには甘えたい時もあるんだよ!

「ダメ!甘える隙は与えない!」

そう言って鉄壁のディフェンスみせんな!

4歳も年上なのになんで私よりも年下の感じ出すんだよ!

良い加減にしないと100年の恋も冷めるぞ!