それから小学6年生最後の夏休みは塾と家と合唱団と母の所へと移動する毎日だった。
「亜依子ちゃん、もののけ姫面白かったね」
「うん!シシ神様の首切る所良かったね」
「え?あ、う、うん」
翔君は少し引いていた。
(え?首切る以外に他に面白い所あったっけ?)
「亜依子ちゃん」
「ん?なに?」
「ぼ、僕と付き合ってくれないかな?」
「は、はい!?」
ちょいちょいちょいちょい待って!
待って待って待って待って!
私達まだ小学6年生だよ!?
少し早すぎやしないかい!?
え?何?それとも私が遅いの!?
突然の告白に正直困惑した。
好きな人からの告白なので悪い気はしないけど正直困る。
「僕の事は嫌いかな?」
「いや、嫌いじゃないけど…」
翔君の問いかけに嫌いじゃないとは答えるものの頭の中は
(どーしよー!!!!!)
で、いっぱいだった。
「僕の事好きじゃない?」
「いや、好きなのは好きなんだけど…」
「じゃあ付き合おうよ」
一旦この話しは保留にして持ち帰ってじっくり考えたいと思うもその場での答えを求めてくる。
「お友達からでよければ」
「でもお付き合いは恋人だから友達からだとそれじゃお付き合いとは呼べないよね?お願い!付き合って!」
まあ、しつこいしつこい。
時折激しいジェスチャーも加えてきて熱い、熱過ぎる。
なんだこのメンタルの強さは!?しっかり学ばさせてもらうよ!
「じゃあ、うん。良いよ付き合おっか」
あまりのしつこさに渋々了解した。
「ほんとに!?あぁ良かった!」
今にも我家の弟みたいに
『フォー!』
と、叫ぶんじゃないかと思うぐらい大きなリアクションで喜んでいた。
渋々了解だけど翔君の喜ぶその顔を見てまあ良いかと思った。
ただ、付き合うと言っても違う学校だし会うのは合唱団だけで、塾もあるし母の所にも行くし、何より母が居ない分家の事もやらないといけないなどで全然遊べたりはしなかった。
「亜依子ちゃん、もののけ姫面白かったね」
「うん!シシ神様の首切る所良かったね」
「え?あ、う、うん」
翔君は少し引いていた。
(え?首切る以外に他に面白い所あったっけ?)
「亜依子ちゃん」
「ん?なに?」
「ぼ、僕と付き合ってくれないかな?」
「は、はい!?」
ちょいちょいちょいちょい待って!
待って待って待って待って!
私達まだ小学6年生だよ!?
少し早すぎやしないかい!?
え?何?それとも私が遅いの!?
突然の告白に正直困惑した。
好きな人からの告白なので悪い気はしないけど正直困る。
「僕の事は嫌いかな?」
「いや、嫌いじゃないけど…」
翔君の問いかけに嫌いじゃないとは答えるものの頭の中は
(どーしよー!!!!!)
で、いっぱいだった。
「僕の事好きじゃない?」
「いや、好きなのは好きなんだけど…」
「じゃあ付き合おうよ」
一旦この話しは保留にして持ち帰ってじっくり考えたいと思うもその場での答えを求めてくる。
「お友達からでよければ」
「でもお付き合いは恋人だから友達からだとそれじゃお付き合いとは呼べないよね?お願い!付き合って!」
まあ、しつこいしつこい。
時折激しいジェスチャーも加えてきて熱い、熱過ぎる。
なんだこのメンタルの強さは!?しっかり学ばさせてもらうよ!
「じゃあ、うん。良いよ付き合おっか」
あまりのしつこさに渋々了解した。
「ほんとに!?あぁ良かった!」
今にも我家の弟みたいに
『フォー!』
と、叫ぶんじゃないかと思うぐらい大きなリアクションで喜んでいた。
渋々了解だけど翔君の喜ぶその顔を見てまあ良いかと思った。
ただ、付き合うと言っても違う学校だし会うのは合唱団だけで、塾もあるし母の所にも行くし、何より母が居ない分家の事もやらないといけないなどで全然遊べたりはしなかった。