あれからバスをどうやって降りて、マンションに戻ってきたのか…あまり覚えていない。 ハッと我に戻った時は、 インターホンが鳴り、お母さんが我が家に尋ねてきた。 『かなちゃん、今日は検診お疲れ様。 今晩のご飯、作って来たから、ゆっくり休んでね。』 「ありがとうございます…」 そう返事をして、寝室で横になった。 お母さんですら、ずっと動いてるのに… 石川先生からの話で、今回のことを納得させた私だったけど、どうしてもまだ納得しきれてなくて… 帰ってきたままの格好でそのまま眠ってしまった。