「おい」

ビクッ!

「何してんの?」

恐る恐る顔を上げると、目の前に天月くんが立って私を見ていた。

「…してたの。」

「え?」

「探してたの!梨奈と天月くんがいなくなって、未来くんとしずくくんと3人で…」

「悪い、ちょっと気になるものがあって…気づいたら離れてた。」

「いいよ、とにかく見つかってよかった!
でも私はてっきり梨奈も一緒かと思ってたんだけど…。」

ープルルル

あ!未来くんだ。

『もしもし、梨奈ちゃん見つかった。愁いた?』

「よかった!!天月くんは今一緒にいるよ!」

『見つかったんだな!じゃあ2人で○○商店街の入り口までこれるか?そこで待ってる!』

「わかった!すぐ向かうね!」