瑠衣に抱きしめられていることより、変装がバレて怒られ、家が取り潰されるのでは?という焦りの方が海月の中では大きかったため、今の体勢についてはそっちのけで死にそうな顔をしながら更に頭を抱える。



「あぁぁぁぁ・・・・・・死んだ・・・・・。る、るる瑠衣?こ、これは決して瑠衣を騙すためとかに変装してたわけじゃなくって・・・・・!えっと、あの、ちちち違うの!こ、これは・・・・・!」
「うん。一旦落ち着こっか、海月ちゃん?」



 必死に説明しようと慌てている海月と、そしてそれを愛おしそうに見つめ、(なだ)める瑠衣。



(なんて説明したら良いのかな!?えっと、ど、どうしたらっ!!!)



「とりあえず、朝ご飯食べよ?学校あるし。」
「そ、ソウデスネ。ハイ。」



 ね?と、優しく微笑みかけられた海月はロボットのようにギギギッと物凄いぎこちなく頷き、瑠衣と一緒にリビングへ行ったのだった・・・・・・・


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