瑠衣がテレビでたまたまやっていたふわふわオムライスを見て「これ食べたい」と、言ったのでお望みどおりにしてあげたのだ。
「・・・・・」
「・・・・・」
・・・・・・・誰も何もしゃべらず、無言でご飯を食べるこの空間はとてつもなく気まずいこの上ない。
ムシャムシャ
パクパク
ゴックン
「えっと・・・・・わ、私部屋戻るね?」
耐えられなかった海月は大急ぎでご飯を食べるとすぐに部屋へ戻った。
部屋に入ると、すぐにベットへダイブする。
「はぁ~愛しのマイベット・・・・・・・癒される・・・・」
この家で一番お気に入りの場所のベットは、海月が厳選したふわふわかつ、スベスベ最高の反発ベットである。普段は近づかないようにしているあの両親にめちゃくちゃねだり、交渉のすえ買ってもらったものだ。
つけていたウィッグを外して横に置く。
「今日は大変な一日だったなぁ」
・・・・・・・・本当に今日は大変だった。柳先生に書類を届けさせられて、瑠衣たちと仲良くなって同居まで・・・・・ああ、明日が憂鬱だ。
(それにしても、今日のご飯はいつもよりいい出来だったなぁ~・・・・・これからはデザートもつけちゃおっかな?瑠衣のお金だしね・・・・・ふふ)
食材費もすべて瑠衣が出してくれるためそんなことを考える、ちょっとだけ薄汚い海月はそのまま眠りについたーーーーーー
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