そして、もう一つの条件は双子が用意した変装グッツを身につけて過ごすというものだった。 こうして海月は、可愛い双子の弟達の条件を受け入れ、入学式から一人だけ浮いた存在になってしまったのだ。 でもまぁ、着崩したりなんかしても似合わないと、海月は思う。 「「キャー!!!」」 自分の自信のなさに呆れていると、今日一番の黄色い声が飛んだ。 耳が痛いな〜と思いながら、完全に存在を忘れていた彼らにもう一度視線を向ける。