翌日、学校へ行く支度を始めるといつもならなる事のないチャイムが鳴った。


「は~い」

覗いてみると、蒼真だった。


「どうしたの?」


「那依に好きになってもらおうと思って。」


「......へ?」


「僕の事、好きになって欲しいなって思って」



「蒼真のこと好きだけど。」


「そうじゃなくて、結婚するの好きになって欲しいと思って。」


「でも、蒼真は嫌なんでしょ」


「嫌じゃないよ。」




頭の悪い私には理解ができないや。