「はい。わたくしがローラ様に『セシリオ様とは恋愛して婚約したわけではない』などと申したからローラ様は誤解されたのでしょう? 言葉足らずでした。わたくしは、セシリオ様と恋愛して婚約したわけではありませんが、セシリオ様を愛しているのです。だから、いくらローラ様のお願いでもセシリオ様と離縁することはできませんわ」
ローラは黙ったまま、サリーシャをじっと見つめていた。
「わたくし、セシリオ様に助けていただいたのです」
「……助ける? なにから?」
「全てですわ。暗闇で迷子になっているところを救っていただいたとでもいえばいいのかしら」
「救う? 恋物語の騎士様みたいね」
「ええ、本当に。いつでも沈みそうになるわたくしを引き上げてくれるのです。セシリオ様といると、全てが彩りを増して輝いて見えて、つまらなかった日常ですら特別なものに感じて──」
ローラは黙ったまま、サリーシャをじっと見つめていた。
「わたくし、セシリオ様に助けていただいたのです」
「……助ける? なにから?」
「全てですわ。暗闇で迷子になっているところを救っていただいたとでもいえばいいのかしら」
「救う? 恋物語の騎士様みたいね」
「ええ、本当に。いつでも沈みそうになるわたくしを引き上げてくれるのです。セシリオ様といると、全てが彩りを増して輝いて見えて、つまらなかった日常ですら特別なものに感じて──」



