辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

「いけません、閣下。わたくしがいつまでも半人前だと閣下の負担が増すばかりでなく、まわりの方にまでよくない印象を与えます。それは結果的に、閣下が嘲笑されることと同じになるのです。わたくしは、閣下の隣に立って恥ずかしくない自分になりたい」

 しっかりと瞳を見つめてそう言うと、セシリオはサリーシャを静かに見つめ返した。そのまましばし無言で見つめあっていた二人だが、先にフッと口元を緩めたのはセシリオだった。

「きみの気持ちはよくわかっているつもりだ。だが……、姉上はアハマスの軍人達に囲まれて育ったせいか、女性にしては厳しいところがあるかもしれない」
「甘ったれたわたくしには好都合です。しっかりと勉強してまいります」
「そうか……」