天文学者という職業があるのはサリーシャも知っている。夜空にキラキラと煌めく星をこれで眺めると、一体どんな光景が目に映るのだろう。望遠鏡のすぐ脇には天球儀も置かれていた。星の動きを表したというそれは、真鍮製の丸い輪をいくつも組み合わせた不思議な形状をしていた。
セシリオは並んでいる望遠鏡を順番に眺めてゆき、比較的小さいものの、精緻な装飾が施された一つを手に取った。
「きみに、一つ贈ろう」
「わたくしに?」
サリーシャはきょとんとした顔をしてセシリオを見上げた。
「これは高価なものではないのですか?」
「そうなのだが、きみはドレスも宝石もあまり欲しがらないから。これを持って、二人で出掛けようか。遠くにいる鳥なんかも、よく見えるはずだ」
「お出掛け? はい!」
サリーシャは目を輝かせてコクコクと頷く。
それはとても魅力的な提案に思えた。セシリオに贈られた望遠鏡を持って、二人でお出掛け。何処に行くのがいいだろう。森に散策に行って鳥や小動物を探すのもいいし、湖に行って景色を楽しむのもいい。それを考えただけで、自然と表情も綻ぶ。これから先、楽しい思い出が沢山増える予感がした。
セシリオは並んでいる望遠鏡を順番に眺めてゆき、比較的小さいものの、精緻な装飾が施された一つを手に取った。
「きみに、一つ贈ろう」
「わたくしに?」
サリーシャはきょとんとした顔をしてセシリオを見上げた。
「これは高価なものではないのですか?」
「そうなのだが、きみはドレスも宝石もあまり欲しがらないから。これを持って、二人で出掛けようか。遠くにいる鳥なんかも、よく見えるはずだ」
「お出掛け? はい!」
サリーシャは目を輝かせてコクコクと頷く。
それはとても魅力的な提案に思えた。セシリオに贈られた望遠鏡を持って、二人でお出掛け。何処に行くのがいいだろう。森に散策に行って鳥や小動物を探すのもいいし、湖に行って景色を楽しむのもいい。それを考えただけで、自然と表情も綻ぶ。これから先、楽しい思い出が沢山増える予感がした。



