ミルクティー色のふんわりとした髪を揺らし、黒いリボンのついたピンク色の可愛らしいフリルがたっぷりついたブラウスを着て、黒いミニスカートに厚底靴を履いている。見た目は普通の女の子だ。しかし、彼女の背中にはコウモリのような羽がある。
イヅナは周りを見るが、みんな目の前にいる妖と戦うのに集中し、空を飛ぶ妖に気付いていない。妖はそれを小馬鹿にしたような目でチラリと見た後、ある部屋の窓を迷うことなく開け、中に入っていく。そこはツヤのいる部屋だ。
「まずいわ!」
今のツヤはきっと妖と戦わず、核を大人しく破壊されるだろう。イヅナはすぐに部屋へと向かう。長い廊下を走り、階段を駆け上がり、「ツヤさん!!」と息も絶え絶えになりながらドアを開けた。
そこで目にしたのは、ツヤを抱き締めるように引っ付き、長く鋭い犬歯を首に突き立てようとしている妖と、抵抗することなくぼんやりと天井を見ているツヤだった。間違いない。この妖は吸血鬼である。
イヅナは周りを見るが、みんな目の前にいる妖と戦うのに集中し、空を飛ぶ妖に気付いていない。妖はそれを小馬鹿にしたような目でチラリと見た後、ある部屋の窓を迷うことなく開け、中に入っていく。そこはツヤのいる部屋だ。
「まずいわ!」
今のツヤはきっと妖と戦わず、核を大人しく破壊されるだろう。イヅナはすぐに部屋へと向かう。長い廊下を走り、階段を駆け上がり、「ツヤさん!!」と息も絶え絶えになりながらドアを開けた。
そこで目にしたのは、ツヤを抱き締めるように引っ付き、長く鋭い犬歯を首に突き立てようとしている妖と、抵抗することなくぼんやりと天井を見ているツヤだった。間違いない。この妖は吸血鬼である。