レオナードの振り回した戦鎌が一瞬で数体もの妖の首を刈り取っていく。首が核だった妖は地面にそのまま倒れたままだ。

「アレン、あたしが十体倒すからアレンはあっちの十体をお願い」

「言われなくてもそうするよ!」

チターゼとアレンは剣と斧を構えて互いに背中を向け合い、お互いを守り合う。そして素早く走って行き、妖の核目掛けて武器を振り下ろしていった。

「うふふ、お掃除しないとね〜」

返り血を浴びながら楽しそうにチェルシーが微笑み、ナタを振り回す。血飛沫が飛び散り、チェルシーのロリータ・ワンピースはますます血で汚れていくが、本人は気にしていない。

「一発だって外さない!」

エイモンが二丁拳銃を構え、躊躇うことなく引き金を次々に引いていく。頭、お腹、目、耳、妖一体一体の核を的確に銃弾は貫いていき、エイモンに妖は傷一つつけることができなかった。

みんなが戦う様子を横目で見つつ、自身も薙刀を振り下ろして戦っていたイヅナだったが、妖が一体空を飛び、屋敷の方へ向かっていることに気付いた。