「ふざけるな！！姉さんは、姉さんは、お前なんかに殺されていい人間じゃねぇんだよ！！テメェが死ね、死ね、死ね、死ね、死ね！！うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」

たった一人の家族を殺された怒り、カスミと共に逃げることができなかった自分に対する嫌悪、カスミともう笑い合えない悲しみ、目の前の男や悪魔たちに対する憎しみ、それらが身体中の細胞を落雷のように攻撃し、激しく燃え上がっていく。

「ウガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ！！」

頭にツノが生え、手足の爪は鋭く伸び、口には牙が現れる。ツヤ・シノノメは人間から鬼へと変わってしまったのだ。実の父親の手によって。

「すごい！成功だ！」

「すごい闘気だね。妖になったばかりでこれはすごいよ」

喜ぶミツヒデとイヴァン、そして悪魔たちをツヤは睨み付ける。一歩を踏み出し、迷うことなく殴り掛かった。