泣きそうになりながらツヤはカスミに抱き付く。グッタリとした目をしていたカスミは目を見開き、「……大丈夫よ」とツヤの手を包む。
「私がそんなことさせないわ。ツヤには笑って、友達と遊んで、恋をして、幸せに生きてほしいの。だからーーー」
ツヤの手を強くカスミは握り締める。握り締めた手につけられたベルトが白く光り始める。
「誰も殺させない。絶対に誰一人傷付けさせないわ!」
外すことができないはずのベルトが外れ、ツヤの目が見開かれる。カスミはそれに全く気にすることはなく、ツヤに向かって手を向ける。
「 」
呪文を唱えると、ツヤの体を黒い蛇の影が這いずり回る。
「姉さん!?一体何を……」
ツヤの問いにカスミは答えることはなかった。ただ、「これでもう大丈夫よ」と安心したように笑ったのだ。
それからも地獄のような日々は続き、ツヤは自分の体の中が全て変わっていくことを何となく感じていた。
それが世界が滅んでしまうかのように怖く、眠れない夜もあった。だが、そのたびにカスミが寄り添ってくれた。
しかしあの日、ツヤの全てが変わってしまったのだ。
「私がそんなことさせないわ。ツヤには笑って、友達と遊んで、恋をして、幸せに生きてほしいの。だからーーー」
ツヤの手を強くカスミは握り締める。握り締めた手につけられたベルトが白く光り始める。
「誰も殺させない。絶対に誰一人傷付けさせないわ!」
外すことができないはずのベルトが外れ、ツヤの目が見開かれる。カスミはそれに全く気にすることはなく、ツヤに向かって手を向ける。
「 」
呪文を唱えると、ツヤの体を黒い蛇の影が這いずり回る。
「姉さん!?一体何を……」
ツヤの問いにカスミは答えることはなかった。ただ、「これでもう大丈夫よ」と安心したように笑ったのだ。
それからも地獄のような日々は続き、ツヤは自分の体の中が全て変わっていくことを何となく感じていた。
それが世界が滅んでしまうかのように怖く、眠れない夜もあった。だが、そのたびにカスミが寄り添ってくれた。
しかしあの日、ツヤの全てが変わってしまったのだ。


