初めて目にする恐ろしいこの世のものとは思えない者たちにツヤの中に恐怖が込み上げ、悲鳴が口から出てしまう。カスミはさらに強くツヤを抱き締め、口を開いた。
「あなたたち、悪魔でしょ?お母さんから教えてもらったわ。でもあなたたちは西洋の妖のはず。何故、東洋の島国に来たの?」
「それは君たちのお父さんが、君たちを実験体にするって決めたからだよ〜」
悪魔ではなく、白い髪の男性の呪術師が楽しげに言う。彼はイヴァン・メドベージュワだ。
「実験体って何?」
ツヤがカスミの腕の中で呟くと、「ようやくか……」と疲れ切りながらも明るい声が聞こえてくる。ツヤとカスミが目を向ければ、ミツヒデが部屋から出て悪魔たちを見て嬉しそうにしていた。
「お父さん、私たちをどうする気なの?」
カスミの質問に答えず、ミツヒデは「契約を」と悪魔の一人に手を差し出す。悪魔は目を細め、自身の手を差し出して握手をする。そして悪魔が何かを呟くと、二人の手に紫の鎖のようなものが絡み付き、溶けていく。
「あなたたち、悪魔でしょ?お母さんから教えてもらったわ。でもあなたたちは西洋の妖のはず。何故、東洋の島国に来たの?」
「それは君たちのお父さんが、君たちを実験体にするって決めたからだよ〜」
悪魔ではなく、白い髪の男性の呪術師が楽しげに言う。彼はイヴァン・メドベージュワだ。
「実験体って何?」
ツヤがカスミの腕の中で呟くと、「ようやくか……」と疲れ切りながらも明るい声が聞こえてくる。ツヤとカスミが目を向ければ、ミツヒデが部屋から出て悪魔たちを見て嬉しそうにしていた。
「お父さん、私たちをどうする気なの?」
カスミの質問に答えず、ミツヒデは「契約を」と悪魔の一人に手を差し出す。悪魔は目を細め、自身の手を差し出して握手をする。そして悪魔が何かを呟くと、二人の手に紫の鎖のようなものが絡み付き、溶けていく。


