いつもと違う時間の電車はやけに静かで、同じ車両には1人、2人…6人ぐらい。 少し居心地悪く感じながら座席に腰を下ろした。 『ドアが閉まります。ご注意ください…』 ダダダダダ… 階段を駆け降りる足音に、ハッと窓の外を見る。 う、わ ッダン! 車内に駆け込んだその勢いで車両が揺れる。 『危ないですので、駆け込み乗車はご遠慮ください…』 「ハァ、ハァ、ハァ、」 …… 怒られちゃったよ、唯くん。