月夜に笑った悪魔 SS



いろいろ思っていれば、急に立ちどまる彼。
私も足をとめると彼は私の手をとって。





──……手の甲に、キスをひとつ。



「いやじゃねぇなら治るまで一緒に風呂入って、一緒に寝ような」



最後にそう言うと暁は私の手を離し、襖を開けると部屋へと入っていった。



熱くなる体。

私はこれ以上は暁についていけず、その場にしゃがみ込んだ。



……心臓に悪い。
急にあんなことするなんて……。


っていうか!なんか増えてる!
お風呂だけじゃなくて、一緒に寝るって!しかも治るまで、って……!


……本当に、いやってわけじゃないけどさ!



「まったく、暁は……」




ぼそっと小さく呟き、私は今日も暁とお風呂に入ったのだった。