月夜に笑った悪魔 SS



「暁、ちょっと待って……!」


待って、と言ってもやっぱりとまってくれず。
すぐに追いつき、彼の隣を歩く。



「人前であんなこと言わないで、バカっ!」


後ろの2人に聞こえないように小さな声で彼に言う。


「治るまで一緒に風呂入ってくれればこれ以上なにも言わねぇよ」
「な!?」


「今日も一緒に入ってくれねぇと誰かにまた言っちまうかも」



……なんという脅し。
これ以上ほかの誰かに変な誤解されたくないのに……っ!


「昨日は美鈴からキス求めてきて可愛かったのにな?おまえだって俺といるのいやだってわけじゃねぇだろ?」
「……っ!!」


昨日のことを思い出すだけでも恥ずかしい。


確かに私は、暁といるのがいやだってわけじゃないけど……。
暁が頼ってくれるのも、甘えてくれるのも好きだし……。