月夜に笑った悪魔 SS



……つまり、あれだ。
昨日、本当は1人でできることも私に任せて存分に楽しんでいた、と。



「両利きでもやっぱどうしても風呂入るのは大変だし……今日も一緒に風呂入ろうな、美鈴」


彼は悪魔の笑みを浮かべた。

そのすぐあと。



「暁ー、ちょっといいかー」


少し離れたところから聞こえてくるのは、暮人さんの声。


暁は私の頭の上に手を置いて、ぽんぽんと軽く撫でたあとにすぐに去っていく。


な、なにを言ってるんだ。
なに言ってるんだ、人前で……っ!!


蒼真はにこりと笑って、千梨はからかうようににやりと笑う。



「サポート!!サポートするために暁と一緒にいただけだから!!」


“今日も一緒に”なんて言われたら、昨日一緒にお風呂に入ったことがバレバレ。


変な誤解をされないように私は2人にそう言って、暁のあとを追った。