マンションの15階に住んでいるようだった。
 ちなみに私は5階。上層に行けば行くほど、購入費は高かった。
 
『さすが、俳優。しかも、母親は女優だもんね。確か、父親も、有名なプロデューサーだとか・・・。』

「ここです。RIKUお連れしたぞ。」
吉村さんが出て来た。
「こんばんわ。先生、どうもありがとうございました。
 俺、ロビーで倒れていたみたいで、そこで先生が救急車を呼んで、治療までしてくださったみたいで、ご迷惑をおかけしました。」
「いえ、私は仕事をしたまでです。気にしないでください。」
「忙しいですか?良かったら、中で夕食食べていきませんか?」
「あ、いや、いいですよ。」
「ぜひ、お願いします。」
「あ、はい。じゃあ。」
せっかくなので、食事をいただくことにした。