「綾~!ご飯できたよ」 「はーい」 お兄ちゃんに呼ばれた。 「あ、そうだ綾。 俺、もうすぐ社宅に引っ越すぞ。」 もうそんな時期か。 両親はアメリカで働いているから年末年始しか帰って来られない。 お兄ちゃんはもう25歳だからバリバリと働いている。 「それでな、綾を一人にするのは兄としても心配だ。こんなに可愛い妹を_」 お兄ちゃんはシスコンだ。 顔は私に似ないでイケメンだ。 兄ながらにそう思う。