ラブホリック。



「でも、ちょうど良かった。わざわざ取りに行ってもらうのも、どうなのかなって思ってたところで。……拓海くんと待ち合わせしてたなら、タイミングよかった、…よね?」
「うん。ちょうど良かった。会えて良かった。昨日のこと、気になってたから」
「………」
「ケガは、大丈夫?」
「あ……」

緊張してたせいか、無意識のうちにしていた仕草に気づかなかった。
あたしは、両膝に置いていた手を、膝をさするようにして動かしてしまっていた。

パンツスタイルだったあたしの膝の傷を、旺太くんが目にすることはない。

旺太くんの真っ直ぐな視線を向けられて、心臓が、きゅう、ってなった。

「うん、大丈夫。ほんと、大丈夫。あ……、昨日は、ほんとにありがとう」
「……それは、べつに。もし、またなにかあるようだったら、言って」
「………、」
「いちおう、目撃者だし。なにか出来ることがあれば、」
「うん。……ありがとう」


ほら。
旺太くんの優しさが、あたしの心をかき乱す。

慌てて「好き」をゴクンと飲み込んだら、それが体じゅうを駆け巡って。
ドキドキが止まらなくなってしまった。


苦しいのは覚悟してるから。
飲み込んで、受けとめて。
それを栄養にして、成長していかなくちゃ。