もうそろそろ、戻らないと。 立ち上がりかけたあたしを、なぜだかベンチに押し戻したツキト。 「…あの。仕事、なんですけど…」 「休んじゃいなよ。半休、半休。午後から半休!」 「いやいや。休めるわけないから!」 当たり前だ。最近、仕事にミスが続いている。半休なんて取ったら何を言われるかわからない。 「アヤちゃんの職場は、具合がすこぶる悪くても休めないの?そんな会社、辞めちゃいなよ。」 また、あたしをのぞき込んだツキト。 .