☆甲斐視点☆

ぷっ!!父上?今時そんな呼び方しないって!!!

「あははっ!なに言ってるんだよ父さん、俺そんな風に言った事一度もないって!!」

「カイお前本当にどうしたんだ?頭でも打ったのか?」

「心配してくれなくても大丈夫だって父さん」

「やっぱり頭を打ってるかもしれないな、ユウヤ医者を呼んでくるんだ」

「はい直ちに呼んで参ります、陛下」

「うむ頼んだぞ」

医者だって?
俺なんともないのに・・・医者に見せるのか?
マジでどうなっちゃってるんだよ?
よくよく考えてみたら全てがおかしい。
服も部屋も言葉もなにもかもが。
もしかして俺変な世界に来ちゃってんのか?
じゃあもしかして、愛莉亜もこの世界にいるのか?

とにかく愛莉亜と連絡取らないと。
そして医者がやってきた。
もう説明すんのも、ややこしいからおとなしくする俺。

そして診察が終わった。

「う~ん。どこも悪くはないようですが、少し頭を打たれてるかと思います。数日で元に戻るでしょう」

「そうか・・・では問題はないな。ホッとしたぞ!!お前は私の大事な跡継ぎだからな」

ふう。やっぱりおかしい。
でも、この状況だと本当の事を言っても誰も信じてくれそうにないな。

跡継ぎって、ここの俺はマジで王子なんだな。
決めた!!俺元の世界に戻るまで、王子として生きて行く!!!!
それに愛莉亜も探さないといけないしな。

そうだ携帯電話繋がるか確認しないとな。
プルルルル~プルルルル~~~。
よかった。どうやら繋がってるみたいだ!!
ピッ!!!

「愛莉亜か?」

「うん、そうだけど」と愛莉亜の声がした。

よかった愛莉亜が無事で。

そして俺の思い通り愛莉亜もこの訳わかんない世界に来てるらしい。
そして愛莉亜はピンクハート王国の姫って事になってるみたいだ。
ビックリ~~~な話だけど、これが今の現実ってわけ!!
で、何と俺の通ってる学校に愛莉亜が来るって事にもWでビックリした俺!!!

それにしても愛莉亜可愛いんだろうなぁ~~~。
ドレスとか着てるわけだろ?すんげぇ似合ってるに違いないよな。愛莉亜なら!!!
ああぁ~~~~!!早く愛莉亜に会ってぎゅ~っと抱きしめたい!!!!!
愛莉亜がいない生活なんて、俺には考えられないくらいに愛しいんだ!!