更新中〜時渡りの少女と浅葱色の仲間達〜

広場には幹部以外に沢山の人がいた

廊下ではうるさい声が響いていたのに 沖田さんが入ると「お疲れ様です!」と声を揃えて挨拶した

私も続いて入ると 急にシンと静まった

誠「ボソッ 沖田さんっ、私これから男になります。偽名使っていいですかね?」

私は沖田さんの後ろを歩きながら聞いた

沖「土方さんに聞いてください」

うぅ…

私が豊玉発句集を読んだ辺りから ちょっと気まずいんだよね…

(男なんでしょ私。覚悟しなさい)

両頬をパンパンと叩いて覚悟を決める

土方さんはまだ来ていなくて少しホッとしている自分がいる

少しして鉄君と一緒に入って来た

私はすぐに土方さんの所に行きペコリと頭を下げた

誠「土方さん、私偽名使ってもいいですか?女ってバレたら私、此処で生きていけなくなります」

土方さんは私の考えがわかったのか すぐに許してくれた

…がここにいるように言われた

土「今日から新しいやつが入った、今から自己紹介しろ」

えっ…

急すぎない?

誠「今回から三番隊入ることになりました。神月陽翔(こうげつ ひなと)と言います。宜しくお願いします」

深々と頭を下げる

?「あいつ女みたいだな」

?「確かに、てか女じゃねぇのか?声も高すぎだろ」

?「どう見ても女だろ、剣握れんのか」

散々な言われようだ

……中々頭が上げられない

土「黙れぇっ、うるせぇんだよ。こいつは市村と互角に戦ったんだ。文句あんなら俺に言え」

土方さんは怒鳴ると 私の頭を思いっきり上げた

土「いつまで頭下げてんだよ陽翔、さっさと挨拶終わらせろ」

怒鳴る声が頭に響いていた

誠「女みたいな声ですが、れっきとした男なので…こんな僕ですがお願いします」