ぜんぶ、君のせいだから。



ギジリとマッマトレスが軋む音がしたときには、もう湊月の腕の中にいて。



「…っ、何するの。危ないからやめて」



痛いくらいに心蔵が鳴っているけど、そんなのは無視しなきゃいけない。



こうなってるのがバレたら、どうなるか分かったもんじゃない。



「だって、もう慣れたって言ってた」



「それとこれとは違う」



「一緒だよ。慣れてないんなら、慣れるまでこうしてるから」



もう、ほんとにいい加減にして欲しい。



こんな厄介な幼なじみを好きになったところで、いいことなんてないはずなのに。



頭ではわかってても、気持ちが言うこと聞いてくれない。