ムスッとした顔で言う芽衣は、不機嫌そう。



私も芽衣との時間は欲しいし、ガツンと言った方がいいのかもしれない。



「…そうだよ。私は…湊月のお母さんなんかじゃない。ただの幼なじみだってこと、わかってるでしょ?」



言った…!なかなか言いづらくて言えなかったこと、ちゃんと言えた。



それに、私の言ってることは間違ってない。



彼女とかならまだしも、幼なじみにここまで執着されるのはごめんだ。



……別に、ちょっとドキドキすることがあるのは好きとかそういうんじゃない。



アイドル並の顔面力を持つ湊月に、少し動揺してしまっているだけ。



そうやって自分に言い聞かせて、無理やり気持ちを抑える。