あの瞬間キミに恋した

「紗羅早かったな♪」


「うんあのさ、早く行こうよ」


うわぁ~~~櫂斗すごく機嫌良いみたい・・・。
でも上機嫌なとこ悪いけど
私は一刻も早くこの場を去りたい!


「紗羅、そんなに急がなくていいだろ?」

「いいから早く!」と言いながら櫂斗の腕を引っ張って屋上に向かった。


「わかったって」

そして屋上に到着~~~。


「で、紗羅はなんで怒ってんの?」

「別に怒ってなんかないけど」

「嘘つけ!!」

うっ・・・あっさり櫂斗に見破られた。


「ねぇ櫂斗、これからは屋上で待ち合わせしない?」

「なんで?」


なんで?って櫂斗本当に分かんないの?


「櫂斗のクラスに入りづらいし、みんなに見られるから」

「なんだ!そんなの気にしなくていいじゃん」


気にするって!もう・・・櫂斗は女心ってものが全然わかってない。


「私は気になるの!とにかくここで待ち合わせに決定ですから」

「はいはい分かりました」と言って子供をあやすように、私の頭を撫で撫でした。


「あの~~止めてもらえますかね?私子供じゃないですから!」と言いつつ、櫂斗に頭撫でられるのを幸せに感じた。


「ははっ。紗羅可愛い♪」


カァっ!!!
そんな笑顔で可愛いなんて言われると、ドキドキしちゃうじゃない。
顔赤くなってないかな?ドキドキ・・・。


「もう、ふざけてないでお弁当食べるよ!」

「は~い♪」と櫂斗は子供みたいに手を上げながら言った。


ぷっ!!櫂斗子供みたい・・・。でも可愛いかも♪


「おっ!!紗羅の弁当美味そうじゃん」

「そう?実はね・・・私が作ったんだぁ~~~♪」

「え?マジで?お前料理得意じゃなかったよな?確か・・・」


うっ・・・はいそうですよ。私は料理苦手ですよ~~だっ!!


「うん、だから最近お母さんに毎日料理の特訓してもらってるんだ」

「そっか。んじゃあさ・・・俺にも弁当作ってよ」

「え?ヤダ!!」

「なんで?」

「だって櫂斗の分も作るとなると、今より早く起きなきゃいけないし・・・」

「愛が足りない・・・」

「え?」

「だ・か・ら・愛が足りないって!」


はい?言ってる意味が、よくわかんないんだけど?


「どういう意味?」

「紗羅、俺のこと好きなんだよな?」

好きに決まってるじゃない!
言わなくてもわかるでしょ?
櫂斗はなにが言いたいの?

「うん、それがどうしたの?」

「紗羅、俺のことが好きなんだったら弁当作ってあげようとか思わない?」と溜息交じりの声で言った。


あっ!そういう意味ね。


「そっか・・・うん、わかった。明日から頑張ってみるね♪」

「やっと分かってくれたか!サンキュー紗羅♪」

「その代わり不味かったとしても文句言わないでよ?」

「あははっわかってるって」


そしてお弁当を食べ終わった後、時計を見た。
そろそろ昼休み終わっちゃうじゃない!

「あっ!そろそろ昼休み終わっちゃう。教室戻ろっか、櫂斗」

「もうそんな時間か。んじゃあ紗羅また後でなぁ~~」と手を振って去って行った。


え?途中まで一緒に行くのかと思ったのに、なんで1人で行くかな。

まぁいいや。私も教室戻ろうっと!