あの瞬間キミに恋した

新学期始まって、まだ1日なのにこれから先が思いやられるなぁ・・・。


それから時間は過ぎ、下校の時間になった。

「紗羅、愛しのダーリンと帰るの?」


ダーリンって、よくそんなに恥ずかしいこと言えるよねマリは。

マリに一々突っ込むのも、面倒だから ここは、うんって言っとこう。



「うん、じゃあまた明日ね~マリ」

「紗羅、素直でよろしい。また明日ね~」



マリに別れを告げた後、櫂斗を迎えに5組へ向かった。


5組へ行った私は櫂斗を呼んだ。

「櫂斗!!」

「紗羅か、そろそろ帰ろうぜ」

「うん。で、あの子と何話してたの?」


さっきまで可愛らしい女子と櫂斗は、なにやら楽しそうに話をしてて、私は気になって仕方が無い・・・。



「ん?なんだ?ヤキモチか紗羅?」と嬉しそうに私に言う櫂斗。



はいそうですよ。思いっきりヤキモチですよ!
私だってヤキモチくらい焼くんだからね櫂斗。
本当のお餅が焼けちゃうくらいにさ!


そうだよ、わるい?」と櫂斗を睨んだ。


すると櫂斗は「何か今日の紗羅素直で可愛い」と言って抱きしめてきた。


え?櫂斗、急に抱きしめないでくれる?


みんな見てるんだから。

「櫂斗やめてってば、みんな見てるから」

「ああそうか!そうだったな、あははっ」


って笑いごとじゃないって!



そして誰かの視線に気付く


その視線の先には、愛野君がいた。



「渋谷さん今から帰るの?」

「うん愛野君も?」

「うんそうだよ」

「なぁ紗羅コイツ誰?」

「今日転校してきた愛野君、私と同じクラスなの」

「愛野晃です。君岡田君だよね、よろしく」

「え?ああ」


ん?櫂斗それだけ?もっと愛想よくしなきゃダメじゃない。


「そして渋谷さんの彼氏だよね?」

「うんそうだけど」


な~んか嫌な予感がしてきた。


「そうだ俺は紗羅と付き合ってる。それがどうしたんだ?」

「怖いなぁ・・・なんでもないよ。聞きたかっただけだから」


「じゃあ僕そろそろ帰るよ。渋谷さんまた明日」と私に笑顔で言って去っていく愛野君。


「なぁ紗羅アイツなんなんだ?」


なんなんだ?と聞かれても私にも、よくわからないんですが。


「え?さぁ?私にもよくわかんないけど」

「なんかムカつく奴なことは確かだな」

「そう?優しいけどなぁ」