☆櫂斗視点☆

今の俺は・・・・かなり凹んでる・・・いや、沈んでるって言った方が正解かな。





さっき俺は、紗羅が相沢にキスされてるところを運悪く見てしまった。





それから、放課後になり紗羅と一緒に帰った。





俺は気になって気になって・・・・思い切って、紗羅に聞いてみた。





「紗羅、お前・・・アイツとキスしてただろ?」と・・・。







そして紗羅は、俺に見られてたのがショックだったのか青い顔をして「っ・・・ひっ・・くっ・・・櫂斗ごめんなさい・・・」と泣きながら言う紗羅。





・・・なんで泣いてるんだよ?それに・・・俺になんか謝らなくてもいいのに。





そして俺は「紗羅?なんで泣くんだよ?」と聞いた。



「だって・・・好きでキスしたんじゃないんだもん・・・」と紗羅が言った。





え?どういうことなんだ?好きでキスしたわけじゃないって・・・。



紗羅は相沢のことが好きなんだと思ってた・・・。





じゃあなんでアイツとキスなんてしてたんだよ?





そして紗羅は俺に説明をし始めた。



「1回ね、私が立った時にクラっときちゃって、倒れそうになったの。で、拓哉君が庇ってくれた時、キスしちゃったの・・・。キスって言っても事故だったんだよ?でも・・・その後、拓哉君の様子がおかしくなって、肩をつかまれて、もう1回キスされたの・・・。逃げたくても、逃げれなかった・・・。っ・・・」





そういうことだったのか・・・。





でも・・・アイツ、アイツだけは許せねぇ!!!







俺の(になる予定?)可愛い紗羅に無理やりキスしやがって!!!



後で絞めてやるからな・・・相沢!!!!!





「そっか・・・」と俺が言った後に・・・紗羅は驚く事を言った。





「ひっ・・・くっ・・・私は櫂斗の事が好きなのに・・・。違う人としちゃうなんて・・・」



え?紗羅・・・今なんて言った?





俺のことが好きって聞こえた気がするけど・・・。




幻聴か?いや・・・俺もそこまではイタイ男じゃないだろ・・・。



でも・・・マジで紗羅は俺のこと好きなのか?



そして俺は「紗羅・・・今の本当なのか?俺のことが好きって?」と聞いた。





そして紗羅は、しばらくの沈黙の後


「・・・・・そう・・・好き・・・好きよ!!なんか文句ある?」と言った。




はぁぁ、よかった。やっぱ幻聴じゃなかったんだな・・・。




ってそんなバカなこと言ってる場合じゃねぇよ俺!!!



俺はビックリしすぎて、ボーっとしていた。


すると紗羅は
「櫂斗・・・やっぱり私の事嫌いなの?」と聞いてきた。


そんなことあるわけないじゃないか・・・。


俺は紗羅の事が世界一好きなんだから!!!


でも、口に出しては言えなかった俺・・・。


そして紗羅は
「櫂斗・・・さっきのことは忘れてくれていいよ。私も忘れるからさ。ねっ」と、紗羅は俺から逃げるように走り出した。


え?俺まだなにも言ってないのに逃げるってアリなのか?


って・・・早く紗羅を追いかけないと!!!!!


そして紗羅を見つけた俺は
「紗羅、待てよ!!!」と紗羅の腕をつかんだ。


紗羅は驚いた顔をして
「櫂斗?なんで?」と言った。


そして俺は
「紗羅、言い逃げなんて許さねぇから!!」と言った。


紗羅は
「言い逃げって・・・櫂斗何も答えてくれなかったくせに!!!」



うっ・・・。ごめん・・・そりゃそうだよな。でも、急に告白されて、パニクってたんだよ俺は・・・。



そして俺は紗羅に自分の気持ちを伝えた。