あの瞬間キミに恋した

そして放課後になった。

「紗羅帰るぞ!!!」


うっ・・なんか櫂斗の顔まともに見れない・・・・。櫂斗じゃない人にキスされたからかな?罪悪感が・・・。


なんで・・・私がこんな思いしなきゃなんないのよぉ~!!拓哉君のバカぁ・・・。


「うん、じゃあまた明日ね~マリ」

「うん、紗羅ばいば~い」


そして帰り道。

やっぱり・・・櫂斗の様子が変だ・・・。

「あの櫂斗・・・どうかした?」

「紗羅・・・俺になんか言うことあるんじゃねぇの?」


うっ・・・櫂斗怒ってるよぉ・・・。しかも・・・どうやって答えたらいいっていうの?


拓哉君にキスされちゃいましたって・・・そんなこと言える訳ないじゃない!!!


「紗羅、お前・・・アイツとキスしてただろ?」

「櫂斗・・・見てたの?」

「お前倒れたって聞いて保健室に行ったら、見えたんだ・・・」


ガーーーン!!!!!


やっぱり櫂斗に見られてたんだ・・・。


「っ・・・ひっ・・くっ・・・櫂斗ごめんなさい・・・」

「紗羅?なんで泣くんだよ?」

「だって好きでキスしたんじゃないんだもん・・・」

「え?どういうことだ?」

「1回ね、私が立った時にクラっときちゃって、倒れそうになったの。で、拓哉君が庇ってくれた時キスしちゃったの・・・。キスって言っても事故だったんだよ?でも・・・その後、拓哉君の様子がおかしくなって、肩をつかまれて、もう1回キスされたの・・・。逃げたくても、逃げれなかった・・・。っ・・・」

「そっか・・・」

「ひっ・・・くっ・・・私は櫂斗のことが好きなのに・・・。違う人としちゃうなんて・・・。」


!?!?!?!?!?


「紗羅?・・・・・」



え?私・・・・今なに言った?


とんでもないこと・・・口走ったような?




「紗羅・・・今の本当なのか?俺のことが好きって?」





紗羅「・・・」



ううう~・・・。やっぱり・・・好きって言っちゃってたんだ・・・私・・・。

こんなタイミングで言うつもりじゃなかったのに・・・。


私のバカぁ~!!!


「そう・・・好き・・・好きよ!!なんか文句ある?」


ついに・・・ついに・・・言っちゃった!!!


櫂斗「・・・・・・・」


櫂斗・・・なんでなにも言ってくれないの?


やっぱり・・・私に好きって言われても、嬉しくないのかな・・・。


「櫂斗・・・・。やっぱり私のこと嫌いなの?」


なにも言ってくれないって言うのは、そういうことだよね?


「櫂斗・・・さっきのことは忘れてくれていいよ。私も忘れるからさ。ねっ」と、精一杯の笑顔で櫂斗に言ってから、櫂斗から逃げるように走り出した。