あの瞬間キミに恋した

そして男子の番になった。

次は相沢だな。

相沢拓哉(あいざわたくや)です。よろしくね」と言った。
うっわぁ~~!!すっごく綺麗な男の子だぁ!!

そして次々と自己紹介が終わり
先生が、次は岡田の番だぞと言った。

岡田櫂斗(おかだかいと)だ。みんなよろしくっ!」とアイツは、無愛想な顔と声で言った。

途端、女子達が「岡田君結構かっこよくない?」って声が聞こえてくる。

ん?岡田?え?今何て言った?

岡田櫂斗ってまさか!!だって・・・。
アイツは、アメリカにいるはずじゃ・・・。

何でアイツが此処にいるのよ?

そして、恐る恐る櫂斗の方を見ると・・・。

櫂斗は私を見ながら、またまた不適な笑みを浮かべて笑っていた。

コ・イ・ツ・・・もしかして・・・。
最初から、私だと分かっていたんじゃ・・・。
そう思った瞬間、サァーっと顔の血の気が引いていく感じがした。
って言うか、何で櫂斗だって気づかなかったのよ私!!

どうりで、見たことあるって感じた訳だ。はぁぁ・・・。
こんなことなら、ちゃんとクラス表みとくんだった。
女子の方しか確認してなかったからなぁ。

アイツこと、岡田櫂斗と私が初めて会ったのは私が幼稚園に通い始めた頃で
私の家の2軒隣りに引越してきたのが
きっかけで、仲良くなった。
もちろん、親同士も・・・。
そして、幼稚園も小学校も中学校も、私と同じ所に通うことになって。
その日から、ほぼ毎日櫂斗と一緒に過ごしていた私。
いわゆる、幼なじみってヤツ。
中1の時に、櫂斗のおじさんの仕事の都合(転勤)で櫂斗は、アメリカに行ったの。

それっきり、私は全然櫂斗に会ってなかったしもちろん連絡も取ってなかった。