あの瞬間キミに恋した

「拓哉君はそれでいいの?」

「うん、いいんだ」

「じゃあいいよ・・・・」

「紗羅ちゃん・・・また僕と今まで通り話してくれる?」

「うん、もちろん」

「ははっ。よかった」と笑顔で言う拓哉君。

そして私達は教室に戻った。

本当にこれでよかったのかな?

でも、キス・・・しちゃったんだよね・・・。

私のファーストキス・・・。

ファーストキスは絶対に櫂斗とするんだ!!って思ってたのに・・・無理だった・・・。

でも、どんな形であれ、あんなキスの仕方は最低だよ。

私の気持ちを無視してした、キスだから・・・。


そして昼休みになった。

ふぅ・・・気分が乗らない・・・。


さっきの出来事が頭の中をグルグルと回ってるからだった。

「紗羅大丈夫だった?」とマリが心配そうに聞いてきた。

「うん、もう大丈夫だよ」

「もう~~!!この子は~心配したんだからね!!」

「うん、心配させてごめんね。もう大丈夫だから」

「そういえば櫂斗君に会った?」

「え?なんで?会ってないけど・・・」

「おかしいわね・・・櫂斗君紗羅の様子を見に保健室に行ったはずなんだけどなぁ・・・」

え?櫂斗が保健室に?来てないよ?


まさか・・・さっきのシーンを見られたなんてこと・・・。

ないよね?うん・・・見られてないと思い込もう・・・うん・・・。そうしないと・・・泣きそうだ・・・。


「気のせいじゃない?」

「そうかなぁ?」

「そうだよ。たぶん・・・」

「あっ!!そろそろ時間じゃない紗羅?」

「あっ!!ホントだ」


さっきのことは忘れよう。そう・・・犬に噛まれたと思って忘れよう・・・。


「紗羅?どうかしたの?」

「ううんなんでもない。裏庭で待ち合わせしてるから裏庭に行こう」と笑顔で言った。

そして私達は裏庭に向かった。

そして裏庭に着いた。

「薫~~~!!!遅くなってごめん」

「紗羅・・・遅い!!!」

「紗羅、誰なの?」

「はじめまして、4組の花山薫です」

プッ!!薫でも、敬語なんて使うんだね。ビックリ!!!

「3組の七瀬マリです。ねぇ・・・紗羅どういうこと?」

うっ・・・。すごい怖い目でマリに睨まれる私・・・。怖いよぉ・・・。

「七瀬さん、ごめん・・・。俺が頼んだんだ。紹介して欲しいって」

「そうなの?紗羅?」

「うん、ごめん。なにも言ってなくて・・・」

「で?あなたは、私のことが好きってこと?」

「うん、入学式の時に見てから・・・好きです・・・。っていうか・・・一目惚れしました」

「・・・・・・」

「マリ?」

「私・・・一目惚れとか信じられないのよね!!大体、人目見ただけで好きとか思えること自体が、私には理解できないし。だから・・・ごめんなさい。あなたの気持ちには答えられない」

うわ~お・・・。マリ・・・それは、ちょいと言い方キツクあ~りませんか?

薫が可愛そうに思えてきちゃう・・・。

「そうだよね・・・。急にこんなこと言ってごめん。でも、友達になって欲しいんだけど、いいかな?」

「友達?ただの?」と考え込むマリ。

「うん。付き合ってとか、絶対に言わないからさ」

「そっか・・・。んじゃあOK。これからよろしくね薫!私のことはマリでいいから」と笑顔で言った。

「こっちこそ、よろしくマリ!」

「じゃあ私先戻るね、紗羅」

「うん、またあとでね!」

「紗羅・・・サンキュ」

「え?お礼言われることしてないと思うけど?それよりごめん。上手く紹介出来なくて」

「いいんだよ。初めから、OK何てされると思ってなかったしな。友達になれただけでも、俺嬉しいからさ」

「そう?それならよかった。でも、薫諦めてないんだよね?頑張りなよ!」

「当たり前だろうが!絶対に振り向かせてみせる!」

「その意気だよ。薫」

「おう!」