あの瞬間キミに恋した

「そろそろ戻ろうか?」

「うん」

そして私は立ち上がった。
その瞬間頭がクラっとした私は、体のバランスを崩し倒れそうになった。


「紗羅ちゃん・・・あぶない!!!」


そして私は床へ向かってドッシーン!!!と倒れ、唇に暖かいものが触れた・・・。


え?なに?これ?

私は拓哉君の上に覆いかぶさってる状態だった。

なんで?もしかして・・・私・・・拓哉君とキスしちゃったの?

そう気づいた途端に私の顔は赤くなった。

「ごめん・・・拓哉君私・・・わざとじゃないから。ねっ?」って当たり前だってば!!!

拓哉「・・・」


「あの・・・拓哉君?」

拓哉君の顔を覗き込むと、拓哉君も私と同じように顔が赤かった。


そして拓哉君が私に近づいてくる。

え?なんで近づいてくるの?


「拓哉君どうしたの?」

そして拓哉君は私の目の前に来た。

「あの・・・」

どうしよう・・・なんか拓哉君の様子が変・・・。

目もいつもの優しい感じじゃなくて、キツイ感じの目になってるし・・・。

って言うか・・・怖い!!!怖いよ~!!!

そして私は拓哉君に肩を両手でつかまれた。

な・・・なんで?
すごい力だ・・・全然動けない・・・。
どうしよう・・・。


「拓哉君ちょっと・・・」

「紗羅・・・」


え?なんで、呼び捨てなの?


と思った瞬間、唇が塞がれた。


「んぐっ・・・ちょ・・・たくや・・・くん・・やめてよ・・・」


すごく強引なキスだった・・・。

こんなキスをする人とは信じられないよ・・・私・・・。

イヤだ・・・イヤだよ・・・櫂斗以外の人とのキスなんて・・・。

私は拓哉君の背中をドンドンと叩いた。

そして・・・やっと力を緩めてくれた。

「拓哉君・・・ひどいよ・・・なんでキスなんかするの?ひっ・くっ」と泣きながら言った。

「ごめん・・・でも紗羅ちゃんのことが好きなんだ・・・」

え?拓哉君が私のことを好き?

「昔からずっと・・・今でも好きなんだ」

「ごめん拓哉君。私は櫂斗が好きなの・・・だから・・・」

「わかってる。だけど・・・簡単には、この気持ち消せない。だから・・・想うだけならいいよね?想うだけでいいんだ・・・」とすごく切なそうに言う拓哉君。